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67:皮膚病・細菌性皮膚炎〔膿皮症〕
  Skin disease・the dermatosis/bacterial dermatitis



総合病院ペットセンター名越 院長 名越公曠
General Hospital Pet Center Nagoshi president Kimihiro Nagoshi D.V.M.

ペットに多い皮膚病には、様々な原因がありますが、第1回細菌性皮膚炎〔膿皮症〕、第2回皮膚真菌症、第3回アレルギー性皮膚炎、第4回寄生虫性皮膚炎、第5回ホルモン性皮膚炎などごく一般的な皮膚病のみ取り上げてこの順番でお届け致します。

その他にも、沢山の種類の皮膚病があり、犬の中には、日光に対してアレルギーを起こすものもいます。例えば「コリノーズ」というのがそうです。またある種の神経病ではイヌ・ネコが自虐的に皮膚を引っ掻く為に皮膚病を起こす事もあります。

栄養障害や中毒も皮膚病を起こします。老齢のペットでは皮膚の腫瘍や膿腫が見られます。さらにウイルスによる皮膚病〔ヘルペスなど〕もあります。

皮膚病の原因は他にも沢山あってとても全部は書き切れません。
大抵のペットが一生の間、一度や二度は皮膚疾患にかかるものです。

それでは、ペットオーナーのための皮膚病講座、第1回目の始まりー始まりー。

細菌性皮膚炎(膿皮症とも言います)

◇その原因は?
細菌によって起こる皮膚炎(膿皮症)に最も多く発見されるのはブドウ球菌と連鎖球菌です。膿皮症とは、膿が出る皮膚病全部を言います。

◇その症状は?
初めに皮膚に黄色い膿疱〔ニキビみたいなもの〕が生じ、次いで赤くはれ、小さな潰瘍状〔へこみ〕となり、そのうち乾燥したカサブタが生じ、毛が脱けます。
この皮膚病は全身どこにでも発病しますが、あごのどちらか片側によく発病し、丁度人間のニキビとよく似ています。

肥満犬や短頭犬種では皮膚がたるんでしわ状になっている顔面や口唇、会陰部が膿皮症になりやすいです。他の良く出来る場所は鼻部、つま先、それに体重の重い犬では肘部とくるぶし部です。腹部に膿皮症ができるのは特に幼い子犬・子猫に多いものです。

◇獣医師はどのようにして診断するか
飼主による症状の訴えと皮膚病の出来た場所が、その症状と共に診断に大事です。
時にはその皮膚の組織を培養し(細菌培養)、どの薬がそれに一番効くかを決定する感受性テストを行います。また血液検査や皮膚バイオプシー(生検)が診断に必要な事もあります。

◇獣医師はどんな治療を行うか
病院での治療では先ず病変部及びその周囲の毛を刈る事から始めます。
殺菌剤で洗浄し、水分を拭き取り、抗生物質の軟膏を塗布します。抗生物質は注射や内服薬ではなく外用塗布が普通です。病変部をいつもなめる様なら痒みをやわらげる為にコルチコステロイド〔副腎皮質ホルモン〕を投与する事もあります。
時にはその部分をなめないように包帯やエリザベス・カラーを付ける事もあります。

皮膚のたるみやしわの部位に出来た膿皮症の治療には外科手術を施す場合もあります。(余分の皮膚を切除してしまう)、栄養剤やビタミン剤の処方を獣医師がする事もあります。これ等の治療に反応しないケースでは、皮膚疾患の原因となる細菌から特に作られた特別なワクチンを試す事もあります。


第1回・細菌性皮膚炎についてのご質問・お問い合わせなどございましたら、お気軽にどうぞ。
E-Mail:generalhospital@petcenter.co.jp
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