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68:皮膚病・真菌症(リングワーム)
Skin disease・Cutaneous Mycosis (Ring Worm)
総合病院ペットセンター名越 院長 名越公曠
General Hospital Pet Center Nagoshi president Kimihiro Nagoshi D.V.M.
ペットに多い皮膚病には、様々な原因がありますが、第1回細菌性皮膚炎〔膿皮症〕、第2回皮膚真菌症、第3回アレルギー性皮膚炎、第4回寄生虫性皮膚炎、第5回ホルモン性皮膚炎などごく一般的な皮膚病のみ取り上げてこの順番でお届け致します。
それでは、ペットオーナーのための皮膚病講座、第2回目の始まりー始まりー。
皮膚真菌症(リングワーム)・カビの皮膚病
◇その原因は?
犬の皮膚真菌症は主にマイクロスポリウムとトリコヒートンと云う2種類の真薗〔カビ〕が原因です。これらの真菌に依る皮膚病は普通「リングワーム」〔たむし〕と呼ばれます。
◇その症状は?
リングワームは主に若いイヌ・ネコに見られ、真菌は皮膚の表面の古い部分や毛、爪などに繁殖します。丸いパッチ状に脱毛し、中心部分は化膿したり乾燥していてガサガサしたフケ状のかさぶたも見られます。
頭部と手足に発病する事が最も多く、又治療しないで放っておくと全身にひろがります。普通あまり痒がりませんが、爪が真菌におかされると痒がったり舐めたりします。
◇獣医師はどのようにして診断するか?
皮膚病の出来ている場所、皮膚病の経過、年令などが診断上大切です。
ウッド燈(紫外線)による検査はマイクロスポリウム種の診断に有効です。患部は暗室でライトに当たると黄緑色の蛍光を発します。ただし、この検査ですべての真菌が陽性反応を示さない事もあるので、最も信頼出来る方法は培養によるテストや特殊な顕微鏡での検査です。
◇その治療法は?
グリセオフルビンという抗生物質がリングワームの治療には最も効果的です。経口で大量を週1回、10回(10週)か毎日少量ずつ投与します。時には治療を数ヶ月継続する事もあります。皮膚病の出来ている所とその周囲の毛を刈って、真菌用の薬浴を行います。皮膚病のところは抗真菌剤の水性又は軟膏を塗ります。
ペットはこの治療を家庭で続ける必要があります。同時に他にもペットがいる場合は、その犬猫も接触によって感染している可能性がありますから診察を受けて下さい。
◇リングワームの公衆衛生上の問題?
リングワームは人、特に子供に感染します。感染したペットは子供と接触しないよう注意します。その期間は治療を開始して少なくとも1ヶ月以上です。大人は感染したイヌ・ネコにさわった後は手をよく洗って下さい。ペットのいる場所にスプレーする特殊な殺菌剤もあります。〔シンプルソリューション〕リングワームが人に感染しても、早く治療をすればすぐに治す事が出来ます。
前回の【細菌性皮膚炎】と違い、真菌症は治療に時間がかかります。根気良く治す事が大切です。
第2回・真菌性皮膚炎についてのご質問・お問い合わせなどございましたら、お気軽にどうぞ。
E-Mail:
generalhospital@petcenter.co.jp
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