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Case01:肝硬変・ヨーキーの治療成功例



▲来院時のヨーキーとX線写真


種類:ヨークシャテリア
年齢:3才
性別:♂
体重:2.9Kg
食事:ぺディグリーチヤム、ささみ、レバー

「2ヶ月前からお腹が膨らんできて、他院にて、心臓病の治療を受け、心臓の薬、利尿剤を飲ませて、1度はお腹の膨らみが減ったが、また最近膨らんできた。食欲はあるが、おしっこも黄色くて下痢をしている。吐き気も少しある。」とのことで、当病院に来院されました。
診察、血液・X線・心電図・エコー検査をしてみると、なんと体重 2.9Kg これはヨーキーの平均体重のなんと 50%増。つまり、体重 60Kgの人が 90Kgになっていることと同じです。お腹は腫れてペニス・こうがんまでむくんでいました。心電図検査では、頻脈があるものの他に異常なし。レントゲン検査ではお腹全体が真っ白に写っていて、明らかに腹水が溜まっている証拠。お腹をたたくとボンボンと水の音がしました。エコー検査で、肝臓の体積が普通の約半分以下になっていることが判明。さらにカラードップラー検査で肝臓内の血管が細くなっていて、それが、腹部の血管を膨らませ、そこから腹水が出ていることが解りました。
即ち、肝硬変から腹水が溜まっていたのでした。


▲治療後、元気で退院


飼主さんに私は全てのことを説明しました。そして、この病気の原因は、今まで与えていた食事にあります。全肉タイプのフード、タンパク質過剰、レバーのビタミンA過剰症。これらが肝臓に著しい負担を与え、脂肪肝になり、そしてついには肝硬変に発展したのだと。
いいと思って与えていた食事が原因で、自分の最愛のペットを病気にさせてしまった飼主さんの落胆は想像以上のものでした。
でも次の私の言葉で救われたようでした。
同じ獣医師として、食事の指導、病気の予防をしなかった事、ましては誤診があったことを謝ります。私は獣医師生命をかけてこのヨーキーの病気を必ず治してあげます。治らない場合は治療費は頂きません。
飼主さんは、自分だけでなく、獣医師にも病気の原因があったことが分られてほっとされたような表情をしました。
それから約2週間、私たち病院スタッフの昼夜を分かたぬ集中治療が始まったのです。腹水還流法、特殊漢方薬の使用、置き針、等々、あと秘密の治療。これは、とにかく毎時間毎にこのヨーキーとお話すること。
その甲斐あって、めでたく退院。体重も 2.1Kgと腹水が 800gもとれて、むくみも無く、エコー検査でも肝臓の体積が増加してきているのが確認。
本当によかったね。

キーポイント: 獣医師は肝硬変といえども諦めないこと。

アドバイス: 医食同源
      食事は一番大切な病気の予防。



文中プライバシー保護のため、犬種・飼主での表現になっていますことを、ペットの皆様並びにご家族の皆様にお詫びいたします。


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